さて今日は
ランジェリーと下着について
何故こんなにも曖昧な境界線で、不透明で誰も詳しくないのか。
気になったことはありませんか?
今日は歴史も通して様々な観点から紐解いていこうと思います。
ランジェリー に興味を持ち製作をしてみたい皆さんも一度は考えたことがあり、 一度はGoogle 検索をしたことがあるのではないでしょうか?
日本語で出てくる内容の記事の参考としてはこちら:
下着は、上着に対し衣類の下に着けるものの意味で、一般には肌に直接着けるものを指す。
肌着は、肌に着るものを表し、どちらも肌に直接着ける衣類のことである。
しかし、靴下やパンツ、ブラジャーなどは「下着」と呼び、ランニングシャツや股引、肌襦袢などは「肌着」と呼ばれる。
そのため、肌に直接着けるものが「下着」、下着の上に着けるものが「肌着」と分けられることもあるが、そうでもない。
下着と肌着を呼び分けない場合は、一般に「下着」と呼ぶ。
呼び分ける場合は、傾向として、衛生上肌に着けているもの、体形を美しく見せるためのもの、多くの人が当然のものとして着けているものを「下着」。
保温性を高めるため、衛生を維持するために、下着以外に着けるものを「肌着」と呼び分けられている。
また、下着は一部分を覆うもので「着ける」という表現が合うものが多いが、肌着は肌に触れている面積が広く「着る」という表現が合うものが多い。
「下着」よりも「ランジェリー」と呼んだ方が綺麗に聞こえるため、装飾のない女性用の下着も「ランジェリー」と呼ぶことがある。
また、基本は女性用であるが、男性用でも装飾性の高い下着を「ランジェリー」と呼ぶようになってきている。
言葉をカテゴライズしていく上でこのような記事は大変勉強になりますね。
しかしマインド的にはどうでしょうか?
これを踏まえてこの先を読んでみてください。
言葉は時として、私たちに必要のない区別を与える傾向があります。
ランジェリーか下着かというテーマでは、本当に違いがあるのでしょうか?
一般的なコンセンサスでは、ランジェリーはすべて下着に分類されますが、
下着すべてがランジェリーではないようです。
ランジェリーとアンダーウェアの違いを解明するためには、
まずそれぞれのコンセプトを個別に見ていく必要があります。
UNDERWEAR / 下着
ケンブリッジ辞典によれば、
下着とは「肌の上で、他の衣服の下に着用する衣服」とあります。
これは非常にわかりやすく、あらゆる下着が下着に分類されることを意味していますね。
下着(特に女性用)の本当の考え方は、機能があるということです。
特に女性にとって下着は、細菌や汚れなど、を防ぐために重要で、月経周期中、不正出血を防ぐために常に使用されてきました。
このように下着は歴史的には衣服と身体の間の保護バリアの役目があった為、下着はそのカテゴリーに分類されるすべてのものを含んでいます。
Lingerie / ランジェリー
では、ランジェリーとはなんなのだろうか?
最初の参考記事にあったように
本当に聞こえが綺麗だから下着をランジェリーと呼ぶことがあるからなのでしょうか?
レースやフリルがついていて、魅力的なものだけがランジェリーなのでしょうか?
そうでない下着はセクシーとは言えないのでしょうか?
ランジェリーとはフランス語で下着のことです。
知っている人はいますでしょうか。
実はランジェリーという言葉は、フランス語でリネン(麻)を意味する「linge」に由来しています。
ランジェリーは1920年代に女性の下着として広く使われるようになり、
特に女性の自然な魅力を引き立てる(セクシーにする)ためのアイテムを指すようになりました。
その後の数十年間で、女性の下着のコンセプトはかなり進化したのです。
1980年代には下着をアウターウェアとするトレンドが生まれました。(実は下着をアウトウエアとしてコーディネートしていたのはつい最近だけのことではないのです。)
と、上記のように1900年代は、一般的に、女性が服の下に身につけるもの=下着が、それまで以上に関心を集めるようになった時代だということが想像できますね。
それ以前の数十年間は、下着は単に身体を守るためのものでしたが、
下着は、女性の権利を求める運動が発展するにつれて、デリケートな生き物としての女性の地位を維持するために、現代ではより意図的にジェンダー化されるようになりました。
ランジェリーの誕生と女性用下着の「性化」は、女性が自分の身体と人間性に対してより自律性を獲得しつつあった時代と密接に結びついています。
19世紀以前は、意図的に魅力的な下着は娼婦だけのものでした。
1920年代になると、より多くの女性が自分のセクシュアリティや自分の身体との関係を明確にするようになり、きれいな下着を気軽に所有するようになりました。
ランジェリーと下着の違いまとめ
ランジェリーと下着の基本的な違いは、主に、以下の二つに分類されて分けられる傾向にあります。
・性的な魅力があること
・実用的であると考えられていること
しかし現代では、ランジェリーはケミーズ、スリップ、ガーターベルトなど、より幅広いカテゴリーを指すのに対し、下着は一般的にブラジャーとショーツのみを指される場合が多いのです。
また、下着がユニセックスであるのに対し、ランジェリーはよりフェミニンな意味合いを持ちます。
多くのブランドは、下着・ランジェリーのカテゴリーを分けており、後者にはフリフリ、レースのものが多くあります。
ランジェリーの一般的な考え方は、単に体を支えたり保護したりするのではなく、アクセントをつけ、強調するものだということです。ランジェリーの繊細で、絹のような、レースのような性質は、セクシーと分類されやすい傾向にあります。
ここまでくるとランジェリーは下着が生み出した新しいニュアンスカテゴリーであるということが見て取れます。
だから不透明な分類なのですね。
これらをもとに私が分類するのは
ランジェリーは下着の一部である。
シンプルで実用的な下着の中にあるランジェリーは華美で装飾的で非実用性の高いもの。
ランジェリーは、自信と魅力的なムードを呼び起こす楽しい方法の一つです。
しかし非実用的で装飾的なランジェリーは
価格が一般的に低いものを選ばれる傾向が多く、
ファッションが好きな人でも未だに購入を後回しにする。
それがランジェリー です。
しかし近年日本でも様々なコンセプトを持つランジェリーブランドが増えてきていて、選択の幅も広がってきています。
ここまでカテゴライズについてお話ししてきましたが、
着る上で何が大事なのか。
それは”ランジェリー”を着る・”下着”を着るといったカテゴリーを着るのではなく、自分にはどのようなものをどのように着たいのかが一番大事なのだと思います。
ランジェリー・下着を着る
『好きなときに好きなものを着る』
結局のところ、自分がよいと思うものを着ればいい。
「カジュアルな場面や日常生活では下着にこだわり、夜の外出やデートでは派手なランジェリーを選ぶのはどうでしょう?」
これは提案や概念に過ぎず、本当のところそんなことはどうでもいいのです。
人によっては、シンプルでローカットの下着の方が、フリフリのレースで飾ったものよりもずっとセクシーに感じるかもしれない。そういうものだってランジェリーになり得ますよね。実際に装飾華美ではないカッティングの美しいものに私はセクシーを感じます。これもランジェリーとは言えないのでしょうか?
私が言いたいのは、どんな形の下着でも、
それを着るときの”マインド”だけが唯一のランジェリーと下着の有効な区別だということ。
何を着てもセクシーになれるし、伝統的に "セクシー "とされてきたものを着ていても、セクシーと感じれない時もある。
下着にどう感じるべきかを指図されるのではなく、自分の好きなように下着を使いこなすことでそれは下着にもランジェリーにもなり得るのです。
ランジェリーか下着か。
明確な区別があることが必要なように思えるこのテーマを取るに足らないことだと思うのか、絶対的な違いをつけるべきだと思うのか。
それはあなた次第。
レッスンではフレンチランジェリー を教えているので基本的に下着全般の製作を学んでいきます。
その中で自分の確立する『ランジェリーと下着の違い』を見つけていけるといいですね。
今日はここまで!
講師 sakura
sakura lingerie school
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sakura lingerie school / sakura ランジェリー教室@class_sakura 学んだだけでは技術とは言わないのです。学んだことから、繰り返し同じことを続け、オリジナル作品を作る、さらに自分だけのコツを掴み、新たな自分だけのカットアウトやソーイング技術を見つけ、身につけ、美しく精巧なものに仕上げることができるようになる。そしてようやくあなたの技術になります。2023年06月02日 21:20
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